Why?  なぜ今”機械技術”? 古くない?
 20世紀は正に大量生産・大量消費型の社会で様々な機械製品によって私達は非常に便利で物的に豊かな生活ができるようになりました.そこに最近ではインターネットに代表されるようなIT(インフォメーション テクノロジー)が台頭してきて,経済・流通の変動が非常に速くなりました.一方で石油枯渇や地球温暖化といった世界規模でのエネルギー環境問題が顕在化してきて,再生循環型社会への変換の必要性が叫ばれ始めました.このような社会背景の下,BT(バイオ テクノロジー), NT(ナノ テクノロジー)という分野が最近特に脚光をあびています.大量生産を支えた「機械工学の時代は終わった」「科学技術のトレンドではない」「古い」「もはやハイテクではない」と思っている人もいるようですが,全くの誤解です.少なくとも,現在私達が直面しているエネルギー・環境問題は“情報”では解決しません.ハード技術が必要なのです.IT, BT, NTは全て機械技術(ハード技術)と融合してはじめてその能力を発揮します.エネルギーの利用方法から物質のリサイクルまで全てを考慮した“モノづくり”,機械工学は進化し続けている最先端の分野なのです.古いなんてとんでもない.だからこそ今機械技術者(メカニカル エンジニア)が求められているのです.これは大学に寄せられる求人数を見れば一目瞭然です.
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